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山崎まいこ 先生まいこホリスティックスキンクリニック院長

腸をキレイにしてお肌うっとり

著名人、美容家が通い詰める大人気の代官山 まいこホリスティックスキンクリニック院長、医師の山崎まいこ先生。ホリスティック医療の観点からのお肌のケア、そしてそれを根本から考えるために腸内環境を重視した診療が大評判です。そんなまいこ先生に腸内環境についてお聞きしました。

スキンクリニックなのに腸内環境?

クリニックではアトピーに悩む皮膚の病気の患者さんや美容で肌をきれいにしたいという方がたくさんいらっしゃいます。これまで診てきて思うのは「外側からだけのケアはハリボテ」だということ。患者さんが医療機関に望むこと=薬を出すことは対処療法でしかない。私が考えるクリニック、クリニックとしてできること、したいことは対処療法だけではなく、栄養プラス美容で両面からのケアをお伝えすることです。

皮膚も一つの臓器と考え、いい栄養素を皮膚に届けようと思うと、血液の質を上げることにいきつきます。皮膚はよい血液がつくるものであり、血液によい栄養素を届けることを考えるとやはり腸が重要です。食べ物も何を食べたらよいという情報だけが溢れていて、それが長年腑に落ちなかったんです。栄養学について学んでいく中で知りたかったのは、何を食べるかではなく、食べたものが身体の中でどうなっていくのか、それはつまり消化吸収の仕組み。食べたけれどきちんと消化吸収できていなかったら意味がないということで、腸内環境を一番に考えるようになりました。

自分はいわゆる3分診療はいやで、でも皮膚炎を治すだけでなく美しくもしたい、栄養のアドバイスと美容の相談の二軸。そういう診療がしたいと5,6年前から思っていました。ならば自分のクリニックでやらねばと今のスタイルで開業したのです。

有機植物発酵エキスを勧めるわけ

いろんな発酵エキスがあるなかで本当にオーガニックなものが中々ないことです。自信をもってすすめられるものが実はあまりないのが実情です。そして、エビデンスデータもしっかりとられているところが医師として勧められるポイントです。

医療機関なので流行りとか、なんとなく効きそう的なふんわりしたものは取り扱うわけにはいきません。本当に信頼できるいいものを患者さんにはオススメしたいのです。

それと「発酵エキス」といっていることもポイントです。本当に治療という意味での「酵素治療」は当院でも行っているので、「酵素ドリンク」と「発酵エキス」は違うという自分の想いとリンクしている点も信頼しているポイントです。

免疫をあげてカラダを治すということは腸内の炎症を治すということ。便秘は腸内の炎症で、その結果、皮膚の炎症につながっている方が多いので、アレルギーなど自己免疫系疾患の方には、特にオススメしたいと思っています。

「腸をキレイにしてお肌うっとり」お腸夫人

当院のキャラとして腸内環境の大事さを伝えるために「お腸夫人」というキャラを作りました(笑)デザイナーさんと何回も打ち合わせして、「腸をキレイにしてお肌うっとり」を伝えたくて。ちゃんと盲腸もあるんですよ。盲腸も昔はいらない場所といわれていましたが、腸内細菌のバランスを取っている部分だと注目されています。部分を診るだけでなく、包括的にカラダの機能をみる大事さと腸の大切さをお伝えしていければと思っています。

Smile < Laugh

皮膚だけを見ていてもなにも変わらない、もっとホリスティックに患者さんを見ていくことが大事だと思っています。でも一人で対応できる患者さんの数は限られているので、本当に伝えたい消化吸収のことをもっと多くの方に伝えていきたい。そのために書籍や講演、セミナーなどをお引き受けしています。

また、同じ想いのドクターを増やしたいと思っています。今はまだそういうことが話せるドクターがそう多いわけではない。でももっともっと包括的で柔軟な視点で患者さんを診るドクターを増やしたい。

いいこともいっているのに極端な変人のイメージがついている方がいうと、異端児のままで終わってしまう。他を認めず「否定」するのではない伝え方が大事だと感じています。極論ではなく、西洋医療と代替医療のバランス感覚のある診療を目標に、ぶれずに伝えていきたいと思っています。

それと、最近、笑顔に縛られている人が多いと思うんです。無理やり笑顔しなくちゃ・・と。でも本当に大切なのはSmile<Laugh。スマイル(笑顔)ではなくラフ(笑う)が大切ということをお伝えしていきたいなあと思うんです。

そして、自分の治療を通じて、「柔軟性と寛容さ」の大切さを伝え、内面と外面の健やかさ、美しさを実現するお手伝いをしていきたいと思っています。

『美しい肌が生まれるところ-腸と心を整える-』 山崎まいこ 著 ワニブックス

肌を根本からきれいにしていくためには、腸での「消化と吸収」が大切。実は肌とダイレクトにつながっている腸のこと、そして腸の働きと関連の深い心について、多くの患者を診てきたことで辿り着いたホリスティック医療の観点から具体的に解説。食事のとり方、おすすめのサプリメントなど、美しい肌を生み出すための腸と心に関するセルフケアのコツが詰まった一冊です。

山崎まいこのイメージ

山崎まいこ(ヤマザキマイコ) 先生

「まいこ ホリスティック スキン クリニック」院長。滋賀医科大学卒後、大阪市内で皮膚科医としての勤務を経て2017年「まいこ ホリスティック スキン クリニック」を開院。多くの皮膚疾患を診る中で外側だけでなく内側からのケアの大切さを痛感。コロラド州に本校がある米国ホリスティックカレッジ・オブ・ジャパンの日本校に通い、栄養素と腸内環境の関係性に着目した「酵素栄養学」を修得。
まいこ ホリスティック スキン クリニック https://mhs-cl.com/

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