忙しい現代女性、デリケートゾーンのお悩みが急増中です。実は、このトラブルの原因は膣内フローラバランスの崩れから来ています。
おりものの臭い、生臭い魚臭(アミン臭)を感じたことはありませんか?こんな変化を感じたら膣内の環境が悪化しているのかもしれません。不妊の原因や性行為の不快に繋がりますので注意が必要です。
カンジタに注意!
デリケートゾーンのお悩みTOPは膣内カンジダですが、膣にカンジダがいるということは全身で繁殖している可能性もあります。
私は今でも現役ナースとして内視鏡に携わっていますが、若い方の食道カンジダがとても多いことに驚かされます。
食道の他、舌など口腔内で繁殖することも。カンジタ菌自体は普段は皮膚や粘膜に常在菌として体の中にいるものですが、甘いものを食べ過ぎたり、しめつけの強い下着、陰部の石けんでの洗いすぎ、妊娠などによるホルモンバランスの変化、ストレスや糖尿病、ステロイドの使用による免疫力の低下、抗生物質の使用による常在菌バランスの変化、高温多湿などの環境の変化などで腟内のpHが変化してカンジダが腟内で大量増殖してしまうことがあります。膣内のpHバランスはとても大切なのです。
膣内に必要な乳酸菌
生殖器の常在菌はデーデルライン桿菌。これは膣内のpHを保つために大切な乳酸菌です。もっと詳しく分類するとおおよそ4種類のラクトバチルスという乳酸菌がフローラを構成し、良い膣には「ラクトバチルス・クリスパタス」という乳酸菌が多く生息しています。
膣内にトラブルが多い女性は、このラクトバチルス乳酸菌が減少している傾向があります。膣内フローラを整えるためには膣内の乳酸菌を増やさなければなりませんが、まず腸内環境の改善から始めなければなりません。腸と膣?繋がっていないのに・・・どう関係しているのでしょうか?
膣と腸の関係
「なぜ不潔な肛門と膣はあんなに距離が近いのか」不思議に思ったことはありませんか?医学的には「肛門生殖器間距離:Anogenital Distance」と言いますが、膣と肛門の距離が近いことには意味があります。
女性は出産時に脱糞をしますが、これは母子の菌の受け渡しに必要なこと。母親の便に触れることによって赤ちゃんは必要な腸内細菌を引き継いでいるのです。だから膣と肛門は隣接しているのです。
膣内フローラの育て方
膣内環境を整えるためには、まず腸内環境の改善から始めましょう。
腸内環境を荒らす生活習慣を改善し、食習慣を見直す必要があります。
普段の食事から摂ることができない
・有機野菜
・発酵食品
・非加熱の野菜や果物
を積極的に摂ることが大切です。
1日に1回は膣と腸が喜ぶ食習慣を。デリケートゾーンのトラブルは、実は腸内環境悪化のシグナルです。臭いの変化を感じたら「腸内環境の改善」を意識してみて下さい。
詳しい解説は動画をご覧ください。
布施 公予(胃腸 良子)(フセ キミヨ(イチョウ ヨシコ))
看護師、内視鏡技師、介護支援専門員(ケアマネ)として、計15年間延べ1万3千人の患者さんを看てくる中で得た「健康な胃腸なくして美は得られない」ということ。健やかな胃腸とは必要な栄養素を吸収して排泄できるもの。多くの患者さんを診てきたから伝えられること。美健康を胃腸から発信しています。
看護師・第一種内視鏡技師・介護支援専門員・介護保険 認定調査員・BLS ヘルスケアプロバイダー(救命救急)・一般社団法人日本臨床栄養協会認定 NRサプリメントアドバイザー
胃腸良子のアンチエイジングサプリメント外来 https://ameblo.jp/kimiyo4474/
美腸ブログ https://www.nurse-cure.com/blog/