便秘の定義を知っていますか?
医学的には排便が2日以上でないことを便秘といいます。実は排便の理想的な回数は食事と同じ1日3回。3日に1回、1週間に1回でればよいほう・・・そして便秘の後は下痢にくりかえし。ずいぶん長く毎日きまった時間にすっきりでることなんて全くない。そんな方が増えています。
便秘の原因は、大腸内のぜん毛運動や腸壁の粘液分泌量が少ない、添加物や加工食品ばかりの偏った食生活で食物繊維が不足する上に腸粘膜を傷つけ、排便を促す腸内細菌のえさが足りないなど原因は様々です。それにストレスや副交感神経の乱れ原因の一つ。腸内細菌のバランスが崩れると自律神経に影響を及ぼしてしまうので、便秘や内臓機能低下⇔ストレスのネガティブループに陥ってしまうことも。
運動不足で骨盤内の血流が滞ることも原因の一つ。特に女性は筋肉量が男性に比べて少ないので便秘になりやすい傾向があります。しかし、男性もデスクワークの多い方を中心に運動量が足りず、隠れ便秘の方も多いようです。
また加齢により、腸内粘膜の修復がうまく働かず、消化・吸収力が衰え、腸内細菌バランスが崩れることもあります。便秘による腸内の毒素が認知症などの原因と抗加齢医学ではいわれてきています。
便秘はイコール腸内細菌バランスの乱れなので、吹き出物や肌荒れ、むくみ、うつなど様々な症状を誘発。さらに腸内で分解しきれず肝臓にも負担をかけてしまいます。たかが便秘とあなどらず、早めに腸内細菌バランスを整えましょう。腸内細菌バランスは特定の菌だけをとればよいものではありません。多種多様な菌をとることが大切。そして、添加物のはいったものは腸に負担をかけるので、できるだけオーガニックな材料のものを選択するのがベストです。
日本には昔から漬物などの発酵食品や味噌・醤油といった発酵調味料を必ず食事の度にとっていました。これらの発酵食品にはいっている菌は、日本人の遺伝子に刻まれている健康の源です。しかし、こういった発酵食品に含まれている酵母や菌は、腸内にとどまることはできず、腸内で菌が行う消化を助けて、排便の度に流されて行ってしまいます。ですから毎日とり続けることが重要なのです。毎日、毎食とることは、現代の食生活では難しいかもしれませんが、意識してこういった発酵食品を毎日採り続けることが大切です。