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免疫細胞をつくっているのは実は腸

アレルギー疾患はこれまでは胸腺というリンパ器官に主に司られているといわれていました。しかし、最新の研究では、実際には免疫の働きは腸管免疫の影響が大きいことが明らかになってきました。

腸は最大の免疫組織

腸はヒト生体内最大の免疫組織であり、リンパ球の60%、活性化T細胞の80%が腸に存在し、また、ほぼすべての種類の免疫細胞が腸に存在するなど、腸管が生体全体の免疫を制御する可能性を示唆しています。さらに、最大の内分泌組織でもあり、脳よりも多くのホルモンが腸管から産生されています。また、微小血管の55%が腸に存在し、末梢神経 の50%が腸に存在していることからも、複雑な組織であるといえます。特に、腸管内には100兆個からなる腸内細菌叢が存在しており、毎回異なる食餌と接触しながら消化・吸収を行うことから、これまでの「単なる管」という概念とは程遠いことがわかってきたのです。

腸管免疫を担う腸内フローラ

腸管免疫の主役は腸内フローラ(マイクロバイオータ)です。

腸内では強い炎症活性をもつ免疫細胞と同時に抑制能の強い免疫細胞がバランスよく生み出されて、これは、消化管がさまざまな微生物の侵入という危険につねにさらされているのと同時に、日常的に接する無害な食物や腸内フローラに対しては不必要に免疫応答しないよう制御される必要があるためです。

腸内フローラの多様性がカギ

消化管には非常にユニークな免疫細胞が多く存在し、それら免疫細胞の分化や機能は腸内細菌により深い影響をうけています。腸内フローラを形成する細菌は個々が異なる様式によりそれら免疫細胞に影響をあたえていると考えられ、そのバランスの異常が疾患につながると想定されており、いくつかの疾患においては腸内フローラの改変が根本治療となりうるため研究が進んでいます。

こうしたバランスよく制御された消化管免疫系の構築において、腸内フローラは重要なはたらきをしているのです。腸内フローラの多様性のキープとバランスが、まさに私たちの免疫力を支えているのです。

引用:Kåhrström CT, Pariente N, Weiss U:Intestinal microbiota in health and disease. Nature 535;47: 2016)
© 2013 Kenya Honda: The gut microbiota and immune system. Leading Author’s, 2, e011 (2013)

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