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腸内細菌叢がヒトをコントロールする

人マイクロバイオーム計画

最新の研究では、腸はそこに宿る微生物との相互作用を通して、基本的な情動、痛覚感受性、社会的ふるまいに影響を及ぼし、意思決定さえ導いているといわれています。微生物とは細菌、古細菌、菌類、ウイルスなどこれらをマイクロバイオータと呼びます。一人の腸内には、地球の全人口の10万倍もの微生物が宿っています。

これら微生物の存在については2007年12月にアメリカ国立保健研究所(NIH)の手動で、人類と共存する微生物の特定と分析を目的としてたちあげられた「人マイクロバイオーム計画」が大きく貢献しました。この計画は、微生物による人体における遺伝や代謝に果たす役割、人体の生理作用や疾病素因への関与の解明を目的としていました。

これ以降、医学のほぼあらゆる分野に、それも精神医学や外科分野にもこのマイクロバイオームの果たす役割が広がり、現在は人体だけでなく環境、植物、深海、大気圏などのあらゆる場所でのマイクロバイオーム研究が進んでいます。

自閉症や認知症は腸内微生物の多様性欠如が原因?

腸内微生物の種類は、微生物の種や株の組み合わせという観点でいうと指紋に匹敵するほどで、正確に同じマイクロバイオータを宿す人はいないほどだといわれています。

ヒトの腸内微生物の種類は、遺伝子、母親から受け継いだマイクロバイオータ、家族の宿す微生物、食習慣、脳や心の状態などの様々な要因によって変わっていきます。またさらに、腸内微生物の多様性は生涯を通じて変化していきます。

とくにマイクロバイオームの多様性が確立する生後3年間はその程度が低く、成人後最大化し、年齢を重ねるにつれて減退していく傾向があります。

そのため、多様性が低い乳児期は自閉症や不安障害など神経発達障害が起こりやすく、また多様性が減退していく高齢期はパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患を発症する期間に一致します。このことから、腸内微生物の多様性の低下は様々な障害を誘発するリスクになっていると考えられます。

認知症やアルツハイマーはシニア世代だけの病気ではなく、昨今は若年性での発病が増え、30~40代からその兆候ははじまるといわれています。特に若年層は食事も不規則で外食が多いなど、腸内フローラが乱れ、腸の調子が悪い人も多いのが実情です。

人生100年時代、元気に過ごすためには今すぐ、腸内フローラの多様性を整えるべきなのです。

(参考引用:「腸と脳」エムラン・メイヤー著)

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