善も悪もなかった腸内細菌
これまで腸内細菌といえば、善玉・悪玉・日和見菌の3つに分けられていました。善玉菌を増やすには・・・というコピーの商品もたくさんありますね。
しかし、最新の研究では悪玉菌といわれていた細菌も、善玉菌に対してなんらかの役割を果たしていることがわかってきました。
また腸内バランスをとる善玉菌といわれていた乳酸菌やビフィズス菌でも、過多になれば問題を起こすことも。原因不明の腸の不調とされてきたSIBO(小腸内バクテリア過剰増殖)の原因となるのは主に乳酸菌なのです。
必要なのはバランスと多様性
善玉・悪玉・日和見に変わる新しい分類として「バランス調整菌」「バランスかく乱菌」「能力未知菌」の3つといわれています。
腸内フローラにとってもっとも大切なのは「バランス」。善玉が多すぎても、もちろん悪玉が多すぎてもいけないのです。腸内細菌は個人差がとても大きくて、ある人には良い働きをしてくれる菌が、別の人では悪さをする、そんなケースもあるそうです。
大事なのは自分の腸内環境のとってよい菌は何なのかを知ること。その上で腸内フローラのバランスをとり、腸内フローラの多様性を保つことが、健康維持の要といえるでしょう。